財務・法務担当(数字分析/課題解決/コンプライアンス・60代男性)

どんな事業でもまず数字から読み解きます。数字の動きには必ず背景や理由があり、その理由を突き止めれば、必ず解決策が見えてきます。かつて人事部に在籍していた経験もあり、人や組織の動きさえ数字で分析する癖がついています。
 
ある旅館の財務を見直した際には、コスト構造を徹底的に整理し、利益率を12%から21%へと改善しました。こうした成果は、単なる経費削減ではなく、数字の裏に潜む“習慣”や“構造的な歪み”を正した結果です。
 
加えて、法務の視点からも事業を俯瞰します。契約書の文面一つで、将来のリスクや不要な支出が変わってしまうことを何度も見てきました。たとえば、取引条件の曖昧さから発生するトラブルを未然に防ぐため、契約書の条項を一から見直し、双方が納得できる形に整えた経験もあります。
 
財務と法務は、実は密接に関係しており、数字の改善と同時に契約やコンプライアンスの整備を行うことで、組織全体の安定性が格段に高まります。
休日はお酒を片手に取引先の決算書や契約条項を読み込むのが楽しみです。家族からは「変わった趣味だ」と笑われますが、私にとっては一番落ち着く時間です。
 
数字は事業の健康診断書であり、契約はその体を守る鎧のようなもの。両方を磨き上げることで、事業は初めて長く強く歩み続けられると信じています。